Дама с Рилаккумой

または私は如何にして心配するのを止めてリラックマを愛するようになったか

2023年に読んだ本ベストテン

1・松本清張『昭和史発掘』(全九巻、文春文庫)

2・立花隆天皇と東大』(全四巻、文春文庫)

3・清水晶子・ハン・トンヒョン・飯野由里子『ポリティカル・コレクトネスからどこへ』(有斐閣

4・森岡正博『生まれてこないほうがよかったのか? 生命の哲学へ!』(筑摩選書)

5・ジョリス=カルル・ユイスマンス『さかしま』(澁澤龍彦訳、河出文庫

6・サマセット・モーム金原瑞人MY FABORITE 征服されざる者 The Unconquered/サナトリウム Sanatrium』(青灯社)

7・Joyce Carol Oates, "Where Are you Going, Where Have You Been?"/ジョイス・キャロル・オーツ「どこへ行くの、どこ行ってたの?」(柴田元幸訳、『英文精読教室 第4巻 性差を考える』(研究社)収録)

8・ローリー・グルーエン編『アニマル・スタディーズ 29の基本概念』(大橋洋一監修、平凡社

9・滝澤弘和『現代経済学 ゲーム理論行動経済学・制度論』(中公新書

10・豊島圭介『「東大怪談」 東大生が体験した本当に怖い話』(サイゾー

 

 

 

1・松本清張(1909-1992)『昭和史発掘』(全九巻、文春文庫)

 1964年から1971年にかけて『週刊文春』に連載されたもので、今日では歴史的資料としては古い。また作者の松本清張推理小説家であるため、考証の飛躍が目立つ。しかし連載当時には生存していた当事者の証言を多用したオーラル・ヒストリーの先駆としての側面があり、何より当時の時代の空気を伝えている。

 昭和史とあるが扱っているのは戦前のみで、しかも後半は二・二六事件に絞られている。いびつな構成ではあるが、読み進めていけば二・二六事件に行かざるを得ない必然性を感じさせられる。

 第一巻の最初に扱われるのは、陸軍の田中義一が政界入りしたときの持参金の出所をめぐる「陸軍機密費問題」で、その後の展開の伏線ともなっている。文壇ゴシップも取り上げられ、「芥川龍之介の死」では、多くの文芸関係者が象徴的に取り上げてきた芥川の自殺を、執拗に愛慾を描き続けた清張らしく女性問題の側面から取り上げる。不倫相手がいたことは芥川の遺した文章の中にもはっきりと書かれているのだが、多くの人がその事実を意外と読み飛ばしており、芥川の死を「将来に対するぼんやりした不安」として回収してしまっていることに気づかせられる。また当時の部落差別と軍隊組織を逆手に取った抵抗を描く「北原一兵卒の直訴」も泣かせる。

 第二・三巻から徐々に暗雲が立ち込める。橋本欣五郎による蹶起計画(三月事件、十月事件)は、蹶起後の首班に考えていた荒木貞夫に叱責されるなどで、あっけなく失敗に終わるが、橋本の処分が軽かったことなどもあって、その後頻発する軍部の蹶起の前哨となる。その後のクーデタ計画における橋本欣五郎は、首謀者のところに首を突っ込みおこぼれにあずかろうとするものの、失敗に終わると自分は無関係だったとそそくさと逃げる狂言回しに過ぎなくなる。二・二六事件に至るまでのクーデタ計画は、血盟団事件五・一五事件、神兵隊事件、救国埼玉挺身隊事件など大掛かりかつ深刻になっていく。

 クーデタ計画の傍ら弾圧も進む。特高から日本共産党の中枢にまで食い込み、共産党員による大森銀行ギャング事件を指嗾したと噂され、幹部の会合情報を流して戦前の共産党を壊滅させたスパイMは、戦後もその正体はわかっていない(「スパイMの"謀略"」)。京大の滝川教授の罷免をめぐって京大法学部は文部省に敗北し(「京都大学の墓碑銘」)、天皇機関説に関する美濃部達吉貴族院での弁明演説は『昭和史発掘』内ではほとんどみられない理知的な言葉に感激してしまうものだが、度重なる攻撃によって追い詰められていく(「天皇機関説」)。

 陸軍では統制派と皇道派の対立が激化し、真崎甚三郎、荒木貞夫平沼騏一郎大川周明西田税北一輝永田鉄山石原莞爾などキーパーソンが順々にあらわれるなか、最後に二・二六事件の首謀者である青年将校らが表舞台に出る。

 青年将校の中で印象に残るのは、安藤輝三と磯部浅一の対照的な二人である。安藤大尉は、部下に慕われ統制派幹部にも信頼されていた。そのために合法的闘争を志向し、部下を巻き込むことを恐れて蹶起に反対であったものの、決行直前になって賛成に回り、蹶起部隊の主力となった。状況が悪化して他の青年将校らが降伏に応じていく中でも、安藤を信じる部下と共に最後まで抵抗を続けた。一方で、安藤の蹶起参加のために粘り強く説得し続けた磯部は狂信的である。陸軍士官学校事件などで既に軍隊を追われていた磯部は自由な時間を使って昭和維新のため精力的に活動し続けた。しかし青年将校らの意に反して天皇の奉勅命令がくだり、獄中で「天皇陛下 何と云う御失政でありますか」「皇祖皇宗に御あやまりなされませ」と天皇への呪詛に満ちた文章を記す。戦後、磯部の文章の熱気にやられた三島由紀夫が、人間宣言をした天皇を批判する『英霊の聲』を著した。執筆当時、美輪明宏は三島に磯部の霊が憑いているのをみており、それが自決の遠因になったのではないかと語っている。

 青年将校らをけしかけた皇道派や民間右翼らは実際の蹶起が近いと知ると物怖じして保身に走った。しかし青年将校らの純粋無垢な思いはもはや外からは抑えきれない力として爆発し、そのまま破局へと突き進むほかなかったのである。

 

2・立花隆(1940-2021)『天皇と東大』(全四巻、文春文庫)

 2021年に逝去した立花隆の本はかなりの数が絶版になっている。元々社員として勤めていた文藝春秋の文春文庫でも多くが絶版となっており、『天皇と東大』も品切れのようだ。電子版であればまだ買えるものもあり、必ずしも紙媒体の情報にはこだわらなかった立花らしいとも言えるが、一時代を築いたノンフィクション作家が急速に忘れ去られていくことに一抹の寂しさもある。

 『天皇と東大』は、主役を天皇におき、さらに中心舞台を東大(帝国大学東京帝国大学)に設定して大日本帝国の盛衰を描く。東大は1960年代の大学紛争などから左翼的なイメージが強いが、左翼運動だけではなく右翼運動の発信地でもある。国家人材の育成が大学設立の目的であったのだから当然といえば当然ではあるものの、右翼としての東大はあまり着目されてこなかった。

 戸水寛人、上杉慎吉平泉澄、筧克彦、蓑田胸喜など、現代では保守論壇以外ではほとんど忘れ去られている著名な右翼思想家・学者の言動を多数取り上げて時代の空気を蘇らせている。

 

3・清水晶子(1970-)・ハン・トンヒョン(1968-)・飯野由里子(1973-)『ポリティカル・コレクトネスからどこへ』(有斐閣

 日本語で読めるポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)の概説書はこれまでなかったように思われる。本書でも指摘されているが、ポリコレではなくポリコレ批判が先立ってしまったために、ポリコレ批判の通俗的な著作はたくさん出てくるのに肝心のポリコレを解説したガイドブックのような本が存在しないという好ましくない状況が続いていた。講談社現代新書ちくま新書あたりで出してくれそうな気がしていたが、法律・経済学関係の本を中心としている有斐閣から本書が出版されることとなった。

 著者3名は左派系の論壇でよく知られているが、特徴的なのは即決ではなくためらいの姿勢である。ポリコレといってもその内部で対立し合うこともある。例えばハリー・ポッターの作者であるJ・K・ローリングフェミニズム運動に積極的で、またダンブルドアはゲイだと公言しており同性愛にも理解があると言えるが、トランスジェンダーについては女性の偽物が本来の女性の権利を侵害していると激しい攻撃を続けており、欧米では批判あるいはキャンセルカルチャーの対象となっている。日本の方ではローリングのことはあまり知られていないようであったが、この1、2年でトランス差別も欧米から上陸して「市民権」を得つつあるようである。

 このように複雑な様相をみせているポリコレの目指すべき姿は定まっているとはいえない。本書が元々予定していた題名は『ポリティカル・コレクトネスから未来へ』であったようだが、「どこへ」にするしかない状況では、ためらい、留保しながらも、少しずつ模索を続けるしかないのだろう。

 

4・森岡正博(1958-)『生まれてこないほうが良かったのか? 生命の哲学へ!』(筑摩選書)

 

 自分は生まれてこなければ良かった、あるいは人間は生まれてこない方が良い、という反出生主義(antinatalism)が急速に広まっている。反出生主義の発想自体は古くからある。ギリシャ悲劇のオイディプス王原始仏教、厭世主義哲学のショーペンハウアー、胎児自身が中絶選択の権利を持つ芥川龍之介の「河童」、シオラン(『生誕の災厄』!)……。面白いのことに、世界の若者に最も人気のある反出生主義者はポケモンミュウツーであるという説がある。『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(1998)にて、自らを創った人間たちを呪い、「誰が生めと頼んだ? 誰が創ってくれと願った? 私は私を生んだ全てを恨む!」と叫ぶミュウツーの悲憤が世界中の若者をして自らの生誕の呪詛に至らしめたという!

 本書はにわかに人気を集める反出生主義を哲学的に克服するために構想された「生命の哲学」の序章で、反出生主義の代表的哲学者である南アフリカのデイヴィッド・ベネターの主張(邦訳は『生まれてこない方が良かった 存在してしまうことの害悪』(すずさわ書店))を反駁することを中心に進められる。著者も同意するように、ベネターの主張は理論的でそれ自体としては挑戦的で興味深いものであるが、直感的におかしなもので、素人でもところどころに破綻やごまかしがあるのがわかる。ベネターの議論には、英語圏功利主義哲学・分析哲学の強みと悪いところの双方が顕著に現れているように思えるが、東洋、インドなどの世界中の哲学を援用しながらそれらをひとつひとつ哲学的に批判していく作業がスリリングであり希望に溢れている。

 

5・ジョリス=カルル・ユイスマンス(1848-1907)『さかしま』(澁澤龍彦訳、河出文庫

 世紀末のデカダン芸術を代表する作品で、病弱な青年が屋敷に引きこもって、自分の好きな本、美術について語り続ける。その人工的な小宇宙が癖になる。

 

6・サマセット・モーム(1874-1965)『金原瑞人MY FABORITE 征服されざる者 The Unconquered/サナトリウム Sanatrium』(金原瑞人訳、青灯社)

 英語児童文学研究者の金原瑞人金原ひとみの父)のお気に入り作品の英文コレクションで、モームからは「征服されざる者」と「サナトリウム」の二つが選ばれている。モームは昔は人気があって英語の入試問題でもよく出題されていたが、今日では代表作の長篇『月と6ペンス』『人間の絆』以外の短篇はそれほど読まれていない。しかし非常に読みやすくて面白く、英語も平易である。「征服されざる者」と「サナトリウム」の日本語訳については同じ金原訳の『ジゴロとジゴレット モーム傑作選』(新潮文庫)にある。

 イギリス作家らしい皮肉な作風を特徴としたモームの短篇の中では、「征服されざる者」と「サナトリウム」のどちらも違う意味で異色の短篇と言えるが、最も優れたものでもあろう。

「征服されざる者」は戦時下の性暴力を抉った悲惨な作品である。占領下のフランスにて、ドイツ兵は自分が襲った女性に対して、初めの自分の乱暴な行為を反省し、本当の愛情が芽生えたのだと言って求婚する。女性の両親もドイツ占領下という状況に鑑み、娘にドイツ兵の愛を受け入れるよう説得するが、妊娠した娘は頑なに拒み続け……。

 一方の「サナトリウム」は高原のサナトリウム結核患者やその家族の間で繰り広げられる愛情の諸相を描く。小説の最後は、I love youという夫から妻への言葉で終わる。 普段のモームだったら一番使いそうにない陳腐な言葉ではあるのだが、そこに至るまでの人間描写がうますぎて思わず泣かされるのである。

 

7・Joyce Carol Oates, "Where Are you Going, Where Have You Been?"/ジョイス・キャロル・オーツ(1938-)「どこへ行くの、どこ行ってたの?」(柴田元幸訳、『英文精読教室 第4巻 性差を考える』(研究社)収録)

 全6巻の『英文精読教室』は、近現代の英語作品の原文とその詳細な訳註とで構成されており、英文読解の練習にもなるし、作品自体も面白い。中でも、1966年に発表されたオーツの「どこへ行くの、どこ行っていたの?」は、怪奇描写はなく、ほぼ人間同士の会話だけで進むのに、英文で読んでいてもゾッとする話であった。

 アリゾナ州で実際にあった女性殺人事件を題材とし、旧約聖書士師記の逸話にちなんだ題名を付けられ、ボブ・ディランに献辞が捧げられる本作では、自分の容姿に自信を持つ少女コニーが留守番をしている家に、正体不明の若い男が執拗にデートに誘ってくる。初めは男と対等にやり合っていたコニーであったが、次第に男の不気味さに飲み込まれてしまう。アメリカの暴力的風景を描いてきたオーツの作品にしては暴力的な描写は皆無であるものの、会話劇の不条理さが際立っており恐ろしい。

『英文精読教室』で他によかった短篇は以下の通りである。

第1巻・物語を楽しむ

I. A. Ireland, "The Ending for a Ghost Story" (1891)
(I・A・アイルランド「幽霊ばなしのためのエンディング」)
W. W. Jacobs, "The Monkey's Paw" (1902)
(W・W・ジェイコブズ「猿の手」)
Shirley Jackson, "The Lottery" (1948)
 (シャーリイ・ジャクスン「くじ」)

James Robertson, "The Miner" (2014)
 (ジェームズ・ロバートソン「坑夫」)

第2巻・他人になってみる

Agnes Owens, "The Dysfunctional Family" (2008)
 (アグネス・オーエンズ「機能不全家族」)
Nana Kwame Adjei-Brenyah, "The Finkelstein 5" (2018)
 (ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー「ザ・フィンケルスティーン5」)

第3巻・口語を聴く

Mark Twain, "How I Edited an Agricultural Newspaper Once" (1870)
 (マーク・トウェイン「私の農業新聞作り」)

第4巻・性差を考える

Kate Chopin, "The Story of an Hour" (1894)
 (ケイト・ショパン「一時間の物語」)

第5巻・怪奇に浸る

Edgar Allan Poe, “The Masque of the Red Death”(1842)
 (エドガー・アラン・ポー「赤死病の仮面」)

第6巻・ユーモアを味わう

Philip K. Dick, “The Eyes Have It” (1953)
 (フィリップ・K・ディック「目はそれを持っている」)

William Saroyan, “The Man with the Heart in the Highlands” (1936)
 (ウィリアム・サローヤン「心が高地にある男)

 

8・ローリー・グルーエン(1962-)編『アニマル・スタディーズ 29の基本概念』(大橋洋一監修、平凡社

 近年の人文科学・社会科学研究において注目されている動物論(アニマル・スタディーズ)について、人間中心主義、生政治、ヴィーガン、法などの29のトピックから詳細に解説している。今後の日本における動物論研究の基盤の本と言える。

 

9・滝澤弘和(1960-)『現代経済学 ゲーム理論行動経済学・制度論』(中公新書

 かつての経済学は、ケインズ経済学とフリードマン新自由主義経済学とのイデオロギー的な対立の側面から語られることが多かった。現代では、床屋談義はともかく、学問としての経済学は大きく姿を変えている。実証分析によりケインジアンマネタリズムの双方の主張を柔軟に修正して取り入れながら、心理学や生物学、歴史などの他の分野の知見も取り入れている。本書はそのように多様化していく現代経済学をコンパクトにまとめる。現代の諸学問に絶大な影響を与えているゲーム理論や、合理的経済人としての前提を修正した行動経済学だけでなく、日本ではポピュラーではない制度論(組織の経済学、新制度派経済学、法と経済学)にも紙面を割かれており貴重である。

 

10・豊島圭介(1971-)『「東大怪談」 東大生が体験した本当に怖い話』(サイゾー

 イロモノのつもりで面白半分で読んでいたのだが予想外の良著であった。著者は怪談もののドラマの脚本などを手がけてきており、ドキュメンタリー映画三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』の監督でもある。

 ジャンルとしては実話怪談の一種で、帯にもあるように「日本最高の頭脳が"説明不可"と震えた本当の恐怖」を蒐集することを目的としていたようだが、純粋な怪談としては他の実話ものと比べてさほど恐ろしいものではない。逆に印象深いのは、一つの恐怖体験が自らの苦しい人生経験と絡み合ってしまっているためにその体験を科学的に片付けられない一方で、むしろその実体験で自覚した自らのひずみが生きるはずみにつながっていることが語り口から感じられることである。

 勉強のストレスで発症した統合失調症で入院中に言葉を発せないはずの患者と会話できるようになっていた話、夫の海外赴任に伴い自身の仕事のキャリアを断絶して帯同した妻がバンコクのアパートでタイの精霊と仲良くなる話、義理の父の虐待で育つなか相模原の山中で「牛人間」に遭遇し大学卒業後の今もなおその山道に行ってしまう話など、身につまされる。

 インタビュイーへのアンケートも掲載されており、心霊現象と東大に落ちるのとではどちらが怖いかという質問があり、8割がたは心霊現象と答えていた。これは個人的には意外な結果であった。というのも、心霊現象と思しきものには、二、三度ちょっとだけ出くわしただけで大学卒業後は全くないのものの、高校卒業直前にある教科の単位が取れておらず留年することがわかって大学の合格を取り消しになる夢にはいまだに何回もうなされるからである。不思議なことに、単位が足りなかった教科は必ず決まっていて、得意でも不得意でもなく、先生も授業も特に印象には残っていない化学なのである……。

 

※その他の良かった本

石原千秋編『生れて来た以上は、生きねばならぬ 漱石珠玉の言葉』『教科書で出会った名句・名歌三○○』(新潮文庫

江藤淳『文学と私・戦後と私』(新潮文庫

大江健三郎『死者の奢り・飼育』(新潮文庫

川端康成『古都』(新潮文庫

志賀直哉『和解』(新潮文庫

谷川俊太郎『ひとり暮らし』(新潮文庫

頭木弘樹編『うんこ文学 漏らす悲しみを知っている人のための17の物語』(ちくま文庫

松本清張『波の塔』『証明』『疑惑』『火神被殺』『危険な斜面』『遠い接近』『神々の乱心』『事故』『陸行水行』『馬を売る女』『浮游昆虫』(文春文庫)

シェイクスピア『夏の夜の夢・あらし』(新潮文庫

モーム『月と六ペンス』『ジゴロとジゴレット』『英国諜報員アシェンデン』『人間の絆』『要約すると』(新潮文庫)『報いられたもの・働き手』(講談社文芸文庫

クッツェー『少年時代の写真』(白水社

つげ義春つげ義春 名作原画とフランス紀行』(新潮社)

北村一真『英文読解を極める』(NHK出版新書)

行方昭夫『読解力をきたえる英語名文30』(岩波ジュニア新書)

メン獄『コンサルティング会社完全サバイバルマニュアル』(文藝春秋

ティーブン・G・メデマ『ロナルド・H・コースの経済学』(白桃書房

渡辺努『物価とは何か』(講談社選書メチエ